港の響演
日本の主要な国際貿易港の一つ神戸港。なぜか郷愁を誘う汽笛の音、行き交う船のエンジン音と波を切る音。ここは、さまざまな音の響演に心踊る、まさにステージだ。夕闇が迫る頃、ようやく訪れる静寂の時。そして港は、短い眠りにつく。
日本の主要な国際貿易港の一つ神戸港。なぜか郷愁を誘う汽笛の音、行き交う船のエンジン音と波を切る音。ここは、さまざまな音の響演に心踊る、まさにステージだ。夕闇が迫る頃、ようやく訪れる静寂の時。そして港は、短い眠りにつく。
今もトレンドを発信し続ける、ファッションの町、神戸。中でも、神戸を代表する産業である靴は、生産量日本一を誇っている。この町に溢れるのは、職人の熱い思いが奏でる、靴作りの響きそれは、神戸ならではの、おしゃれへのこだわりの音。
2011年、開園60年周年を迎えた神戸市立王子動物園。そこで出会えるたくさんの動物たちその愛らしい姿に、子どもも大人も魅了される。出迎えてくれるフラミンゴの鳴き声は、賑やかで、どこかコミカルな響き。たくさんの命を育む、動物園ならではの音。
異国情緒ただよう神戸の中でも、ひときわ異彩を放つ南京町。町を満たす香ばしい香りが、食欲をそそる。強い火力で一気に仕上げるために、炎の料理と呼ばれている中国料理。厨房に広がる色鮮やかな美味し音は神戸屈指のグルメタウンに、なくてはならない音。
神戸の北にそびえる六甲山。その山懐にいだかれて、とどろき落ちる滝がある。木々の緑を染めるように滝音が響く、五本松かくれ滝。清く澄んだ水の流れ。心いやされるひと時がここにはある。静寂の中に響く滝の音は、豊かな自然が育む清涼な音。
明治29年、エジソンが発明した活動写真の装置が神戸に上陸。日本で初めて上映が行われた。長田の「神戸映画資料館」は、当時の様子を今に伝えている。映写機の動作音は、懐かしさを感じる響き。どこを切り取っても絵になる映画の町に、なにより似合う。