思い出に残るウェディングシーンを演出。多様なニーズの結婚式・披露宴に対応する高品位な音響システム。
2015年10月にオープンした、新横浜駅からのアクセスが便利な結婚式場「ハートコート横浜」。石造りの外観、アンティークのチャペル、英国貴族の邸宅を思わせる気品あふれるバンケットホール、緑の庭園が新郎新婦の思い出に残る最上のひとときを演出します。
TOAでは「ハートコート横浜」の音響システムの納入を通して、チャペルやバンケットホール、庭園での結婚式・披露宴のそれぞれの演出に最適な音環境を実現しています。
納入先
ハートコート横浜 様
納入品
コンパクトアレイスピーカー HX-7W
ラインアレイスピーカー SR-H2S/SR-S4LWP
800MHz帯デジタルワイヤレスシステム
デジタルミキサー D-2000シリーズ
デジタルパワーアンプ DA-550F/250D
納入時期
2015年8月
採用背景
コンセプトと演出を重視する新規オープンの結婚式場への音響システム導入を検討されていました。スピーカーの設置に関しては、意匠上の問題でスピーカーの種類、台数、取付場所の制約がある中、均一で明瞭性の高い空間を実現できるコンパクトアレイスピーカーをはじめとする音響設備が採用されました。
ハートコート横浜は、2015年10月に新規オープンした、チャペルと2つのバンケットホールに庭園が併設された結婚式場です。音響システムの設計にあたっては、静岡県内で運営している2つの結婚式場のノウハウや経験が最大限に活かされました。現場で操作している音響オペレーターの細かな要望、音響機器の性能や信頼性の評価などの情報を、今回のハートコート横浜の音響機器の選定、音響システム設計の参考にされました。
音響システムの設計に関しては、設計図面を見ながらの音圧シミュレーションでスピーカーの種類や台数、取付位置、取付角度などを決めていきました。ハートコート横浜はチャペルもバンケットホールも天井が高く、残響や音の反射が想定されるため、明瞭性の確保が課題となりました。また、ハートコート横浜の意匠はスピーカーを取り付ける場所の制約があり、スピーカーの種類、台数、設置場所などを決めるのにも多くの課題がありました。
このような条件下で、残響がなくスピーチがはっきりと聞き取れる、BGMなどが心地よく聴こえる、演出に応じて臨場感のある音を届けられる、明瞭性の高い音環境が求められました。また、大切な結婚式や披露宴の中で機器トラブルや操作ミスは許されないため、音響オペレーターの使い勝手がよく、操作しやすい環境を作る必要がありました。
ハートコート横浜の音響システムは、建物の意匠に配慮し、エリア内に確実に明瞭な音を届けるとともに、スピーチだけでなくBGMなどの演出にもこだわる必要がありました。最大146名を収容するバンケットホールのメインスピーカーには、高品位な音をホール内に均一に届けるコンパクトアレイスピーカーHX-7Wを4台設置。披露宴の演出に応じて最適な音をホール全体に届けています。チャペルのメインスピーカーには、ラインアレイスピーカーSR-H2Sが2台設置され、幻想的な結婚式を音響面から演出しています。それぞれのスピーカーは、意匠に配慮し限られた場所に設置しないといけないため、特注の取付金具を採用しています。そのほか、庭園にもラインアレイスピーカーやガーデンスピーカーが配置されており、新郎新婦を祝福するフラワーシャワーやデザートブッフェなどの演出を盛り上げています。また、使用頻度の多いワイヤレスマイクは混信などの不具合が起きにくいデジタルワイヤレスを採用しています。
ハートコート横浜では、音響設備の納入後、チャペルやバンケットホール、庭園に測定機器を持ち込み、音響調整を2日間に渡って実施しました。オープン前の最終段階にプロの耳による微調整を実施したことで、ハートコート横浜に求められる理想の音環境を実現しています。
バンケットホール「カッスルクームマナー」。
もう一つのバンケットホール「ケルムスコットマナー」。
それぞれのバンケットホールの音響設備として設置されているコンパクトアレイスピーカーHX-7W。その他、デジタルミキサーD-2000シリーズや混信の心配のないデジタルワイヤレスシステムを採用し、祝宴を彩る音環境を構築。
バンケットホールの音響設備のコントロール卓。さまざまなデジタル信号処理技術により、思い出に残る披露宴を音響面から演出。
大きなステンドグラスがアンティークさを感じさせる重厚なチャペル。メインスピーカーとして、前方に2台のラインアレイスピーカーSR-H2Sを特注金具で設置。2台のワイドホーンスピーカーとともに、明瞭性の高い音をチャペル全体に届けている。
チャペル音響設備の機器収納架。天井の高いチャペルで幻想的な挙式を演出する。デジタルミキサーD-2000シリーズ、デジタルワイヤレスチューナーWT-D1804などを収容。
チャペル庭園用の音響設備の収納ラック。
バンケットホールにつながる庭園には、防滴型のラインアレイスピーカーSR-S4LWPを左右に1台ずつ配置。庭園でのデザートブッフェなどで演出効果を発揮。
チャペルの庭園、エントランス・カフェテラスにはガーデンスピーカーGS-301を設置。式場の景観を損なうことなく、新郎新婦を祝福するフラワーシャワーやバルーンリリースなどを行う広場の演出効果を高めている。
「新郎新婦や親族、友人など、出席者全員の思い出に残る、感動していただける結婚式を数多く挙げていただきたいですね。」
ハートコート横浜 支配人
堀内 勝人 氏
結婚式は目で見て、耳で聴いて、それがリンクすることによって心が動かされ、感動が生まれます。最近は映像や音響による演出効果で、より臨場感のある結婚式や披露宴が多く行われています。機器トラブルや操作ミスもなく、オープンから順調に使用できています。
今回導入した音響システムは、音響オペレーターも使いやすいという評価です。慣れるまでは多少時間もかかったようですが、場数を踏むことでそれが経験値となって、現在では安心して使いこなしています。
とくに披露宴のエンドロールは、映像や音響による演出が問われる重要な時間です。新郎新婦の馴れ初めや結婚に至るまでの過程の映像を流したり、BGMに合わせて新郎新婦からのメッセージや家族や友人の心のこもった演出などが行われます。結婚式のクライマックスを盛り上げる演出効果として、音響は映像や照明とともに欠かすことのできない重要な役割を担っています。そのエンドロールのシーンで多くの方々から「感動した」という声をいただけているので、非常に喜ばしいことだと思っています。
横浜エリアは、みなとみらい周辺にたくさんの結婚式場があり、激戦区になっています。その中でも新横浜に誕生した結婚式場として、地域の皆様に愛され続ける結婚式場になっていきたいですね。
結婚式を挙げていただいたご夫婦にとっては、このハートコート横浜が思い出の場所になるはずです。思い出の場所であり続けるためにも、結婚式場として存続し続けることが何よりも重要です。このハートコート横浜で挙式されたご夫婦のお子様が、また20年後、30年後に結婚式を挙げていただけるような、息の長い結婚式場になったら最高ですね。
2015年10月にオープンした、新横浜駅から徒歩10分、無料送迎バスで約5分と抜群のアクセス環境の結婚式場。芸術家ウィリアム・モリスが「イギリスでもっとも美しい村」と称えた、コッツウォルズ地方の静かな田園地帯の小さな村を再現して作られました。約900坪の敷地に、アンティーク感が漂う重厚なチャペル、最大146名までの結婚披露宴が行える趣きの違う2つのバンケットホール、またチャペルやバンケットホールには明るい太陽の光と緑に包まれた庭園が隣接されており、趣向を凝らした思い出に残る結婚式、披露宴を挙げることができる空間です。
ハートコート横浜
http://www.heart-court.jp/
800MHz帯デジタルワイヤレスシステム(10ch)生産完了品
800MHz帯デジタルワイヤレスシステム(10ch)生産完了品