拡声系サウンドシステムのルーツとSR
拡声系サウンドシステムの基本はPA(Public Address=パブリックアドレス)とよばれ、1930年代以降、政治家の演説に用いられるなど次第に普及しはじめました。日本でもトランジスターメガホンが開発されると、選挙など本格的にPAの時代が訪れることになります。
やがて、第二次大戦以降には米国でエレキギターなどの電気楽器が本格的に登場すると、PAにも音楽演奏の拡声を目的とした、質の高いシステムの必要性が生まれました。これがSR(Sound Reinforcement=サウンド・リインフォースメント)と呼ばれるもので、日本においても、音楽業界ではPAと区別して扱われています。