秋空に響く音
運動会の朝にポンポンと上がる花火は、遠くて音も小さいのに、いつもの目覚まし以上にハッと目が覚めたものだ。
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運動会の朝にポンポンと上がる花火は、遠くて音も小さいのに、いつもの目覚まし以上にハッと目が覚めたものだ。
山口県では昔懐かしい蒸気機関車が復活し、今なお人々に親しまれている。のんびりとした田園風景の中を走り抜けるSLから響きわたる
その昔、王候貴族の食事や宴会でよく演奏されていた、バロック音楽の音は、静かにやさしく響き、会話のざわめきのように漂ってくる。
最近の映画は、特撮のすばらしさはもちろん、音もよりリアルになっている。その臨場感あふれる音の一つひとつが、映画館という空間をさらに立体的な音場に変え、まさにその映像の中にいるような感覚が体験できる。映画を観る楽しさから、体感する楽しさへと、音が新たな感動を産み出している。
街の中で出会う音は、騒音と化し無表情になっている。音が楽しめる美術館があったらどんなにいいだろう。自由に音を出してみたり、いろいろな音を聞けたり。
パリのメトロで電車を待っていると、周りに誰もいないのに話し声がする。向かいのホームにいた数人の声のようだが、ずいぶん近くに聞こえてくる。ささやきの壁で有名なロンドンのセントポール寺院のように、音が響きあう地下空間。無機質なのに、何故か人の温もりが感じられる。