一般財団法人 日本老人福祉財団

一般財団法人 日本老人福祉財団 様

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高齢の方から若年層まで、会議室を利用する全ての利用者が聴き取りやすく、話しやすい明瞭な音環境を構築。

概要

より安心・安全で豊かな高齢社会の実現のために、全国7か所で有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉を運営している一般財団法人 日本老人福祉財団。
日本老人福祉財団本部の会議室の音響設備として採用されたのが、高齢の方にも若年の方にも聴き取りやすい音で拡声する高齢者向けスピーカーES-01KSです。聴き手にも話し手にも、快適な会議室の音環境を実現しています。

納入情報

納入先 一般財団法人 日本老人福祉財団 様
納入品 高齢者向けスピーカー ES-01KS
納入時期 2018年10月
採用背景 本部の会議室には、マイクシステムや音響設備が導入されていませんでした。会議や研修会などは地声で行われており、高齢の役員から「音響設備を導入しては?」といった要望が寄せられていました。

課題と解決のポイント

課題

  • 会議室にマイクシステムがなく、会議のときに何時間も大きな声を張って話をするのが辛い
  • 利用頻度の多い高齢の役員や入居者にとって聴き取りやすく、話す際にもストレスのない音響設備を導入したい
  • 研修会やセミナーなどに参加する20代、30代の職員にとっても、違和感なく聴こえる音響設備にしたい
  • ハウリングや共鳴などのない、明瞭な音環境を構築したい

解決のポイント

  • 高齢の方にも優しく聴き取りやすい音で拡声する高齢者向けスピーカーES-01KSを採用
  • 聴取実験を繰り返し実施して開発したTOA独自のフィルターにより、高齢の方から若年層まで話し手にも聴き手にも快適な音環境を実現
  • デジタルステレオミキサーのハウリング抑制機能や自動音場補正機能でハウリングや共鳴などを抑制し、クリアな音を会議室全体に届けることが可能に

詳細

背景

会議室にマイクシステムがなく、会議の時には話し手も聴き手もストレスを感じる状況に

本部の会議室は、〈ゆうゆうの里〉の各施設の担当者が集まって会議を行ったり、役員会が行われたり、入居者の方も利用しています。会議室にはマイクシステムがなく、とくに高齢の方が多い役員会では、「何時間も大きな声で話すのが厳しい」といった意見があり、「音響設備を導入してほしい」といった要望も出ていました。

課題

会議室への音響設備を導入することに。
高齢の方に聴き取りやすい音響設備を検討

日本老人福祉財団本部の会議室は、高齢の方が多い役員から若手の職員まで、利用する年齢層が幅広いという特徴があります。利用頻度の多い高齢の役員や入居者にとっても、研修会やセミナーなどに参加する20代、30代の職員にとっても聴き取りやすく、話す際にストレスのない音響設備が求められました。また、会議室の利用者が簡単に操作でき、ハウリングや共鳴などに悩まされることがないように、明瞭な音環境を構築する必要がありました。

解決策

聴取実験を重ねて開発したTOA独自のフィルターを搭載した高齢者向けスピーカーを採用。
高齢の方から若年層まですべての方にやさしい明瞭な音響空間を構築

会議室のスピーカーとして採用されたのは、聴取実験を何度も繰り返し実施して開発されたTOAの高齢者向けスピーカーES-01KSです。TOA独自のフィルターを搭載し、高齢の方から若年層までやさしく聴き取りやすい音で拡声できます。話し手にも聴き手にも快適な会議室の音環境を実現しています。
高齢者向けスピーカーES-01KS以外にも、デジタルステレオミキサーのハウリング抑制機能や自動音場補正機能によりハウリングや共鳴などを抑制し、クリアな音を会議室全体に届けることを可能にしています。

  • 会議室前方の2か所に設置された高齢者向けスピーカーES-01KS
  • 会議室前方に設置された高齢者向けスピーカーES-01KS

会議室前方の2か所に設置された高齢者向けスピーカーES-01KS。高齢の方にとっても、若年層の方にとっても明瞭性の高い音を届け、話し手にも聴き手にも快適な音環境を構築している。

  • 会議室後方のアンプ架。デジタルステレオミキサーM-633Dにより、ハウリングも抑制でき、明瞭な音を届けている。
    会議室後方のアンプ架。デジタルステレオミキサーM-633Dにより、ハウリングも抑制でき、明瞭な音を届けている。
  • ハンド型ワイヤレスマイクロホン3本、タイピン型ワイヤレスマイクロホン1台
    ハンド型ワイヤレスマイクロホン3本、タイピン型ワイヤレスマイクロホン1台を使用。

インタビュー記事

「高齢の方から若年層の方まで聴き取りやすく、話し手にも聴き手にもやさしい会議室の音響設備を整備できました。運営施設の館内放送などへの導入も検討できたらと考えています。」

一般財団法人 日本老人福祉財団

本部 情報システム室

露木 様

-今回の音響設備の導入経緯は?

露木 氏

以前の会議室には音響設備がありませんでした。会議の際に大きな声を張って何時間も話すのが厳しいということで、音響設備の導入を検討しました。その際に、高齢者が聴きやすいスピーカーが紹介されているテレビ番組をある役員が観たようで、「設置するなら高齢者にやさしい、聴き取りやすい音響機器を設置しては?」といった提案があり、調査を進めました。その流れで、TOAの高齢者向けスピーカーES-01KSを知り、実際に設置する会議室でのデモ試聴会が実現しました。

デモ試聴会は、理事長以下20代~60代の約10名の役員や職員を集めて行いました。いろいろな想定で通常のスピーカーとの聴き比べを行ってもらったので、体感的にもよくわかりました。私が感じたのは、聴いていて疲れることがなく、非常に聴きやすいということでした。ほかの役員や職員も「聴き取りやすい」と話していました。デモ試聴会で、高齢者に配慮されたスピーカーを使うことで、話し手にも聴き手にも、高齢の方にも若年の方にも快適な音環境が構築できると実感しました。

-導入効果はいかがでしょうか?

露木 氏

音の感じ方は人それぞれですが、実際に使用してみて高齢の方も若年の方も「不快な音がせず、明瞭に聴こえる」という声が多かったです。「雑音が消えて、声が澄んだように聴こえる」、中高年の役員からは「聴きやすくなって助かる」という感想でした。会議の席では強調したい内容は声を張り上げますが、それをしなくても十分に聴こえるので、会議を聴いている方も話す方も楽になったと思います。

設置の際に細かな音響調整もしてもらったので、ハウリングもなく、マイクの扱いを雑にしても大きな雑音が入らないのも好評です。会議の進行を妨げず、快適に使えていると思います。

-今後の展望などをお聞かせください。

露木 氏

将来的には、東京の本部だけではなく、運営施設の〈ゆうゆうの里〉への導入を進められたらと考えています。館内放送が聴き取りにくいといった入居者の方の声をたまに聞くことがあります。聴き間違えでご迷惑をおかけすることもありますので、そういう用途では高齢者向けスピーカーはすごくいいかなと思います。

入居者の方にとって安心・安全で快適に利用できるというのが、施設にとっても何よりも重要なことです。今回は先行して本部の会議室に設備導入しましたが、運営施設への導入に向けたテスト的な導入の位置づけもあったと思います。〈ゆうゆうの里〉の音響設備の更新のタイミングで、検討していきたいと考えています。

一般財団法人 日本老人福祉財団の概要
一般財団法人 日本老人福祉財団〈ゆうゆうの里〉

一般財団法人 日本老人福祉財団は主として高齢者が自立し、経済上、生活上、健康上の安心と安定を得ることができる相互扶助型の高齢者コミュニティ〈ゆうゆうの里〉を全国7拠点で運営しています。
より質の高いサービスをより多くの人々が利用できる高齢者コミュニティを目指して、団塊世代が後期高齢者となる2025年に向けて、地域包括ケアの拠点としての〈ゆうゆうの里〉をはじめとした高齢者コミュニティづくりを積極的に進めています。
写真は、1997年(平成9年)に開設された京都にある〈ゆうゆうの里〉。

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