東村議会場 様
老朽化による議場用システムの不具合を解消。便利な新機能で、スムーズな議会運営をサポート。
概要
沖縄本島北部「山原」(やんばる)と呼ばれる、山や森林などの自然豊かな村、東村。最近では自然資源を活用した「エコツーリズム」、本格的な沖釣りや沖縄の伝統的な漁法が体験できる「ブルーツーリズム」、東村ならではの農業や暮らしが体験できる「グリーンツーリズム」などの体験型観光の推進にも力を入れています。
東村議会では、庁舎の建て替えに合わせて2004年に導入された議場用システムが老朽化し、不具合が生じるようになりました。TOAでは、本会議場の有線会議システム、議会運営ソフトウェアの納入を通して、スムーズな議会運営に貢献しています。
納入情報
納入先 | 東村 様 |
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納入品 | 有線会議システム TS-910シリーズ |
納入時期 | 2015年1月 |
採用背景 | 導入から12年が経過しようとしていた本会議場の議場用システムが、老朽化によりシステムやモニターの故障などの不具合が生じるようになりました。保証期間や交換部品の製造も終了していたため、新たな会議システムと議会運営ソフトウェアの導入を検討されました。 |
課題と解決のポイント
課題
- 老朽化による本会議場の議場用システム、モニター表示の不具合を解消したい
- テロップの挿入、採決の集計・結果表示などの煩雑な議会運営業務を効率化したい
- 改選などによる議員名の変更や席レイアウトの修正や設定変更も、業者に依頼しないとできない
解決のポイント
- 信頼性の高い有線会議システム、議会運営ソフトウェアへの更新により、不具合を解消
- マイク・カメラの連動、電子採決の導入や、大型モニターやネット中継への採決結果の表示など、煩雑な議会運営業務を効率化
- 議会だよりの作成に必要な写真も、スナップショット機能により操作席からのカメラ操作で撮影が可能に
- 議会運営ソフトウェアの設定、変更作業も業者に依頼することなく、事務局で対応可能
詳細
背景
本会議場の議場用システムが老朽化し、システムの不具合やモニターが故障。保証期間や交換部品の製造も終了。
東村本会議場の議場用システムは、2004年に庁舎の建て替えに合わせて導入されました。以来10年以上使用し続けてこられましたが、最近になってモニターの故障やシステムの不具合が相次ぐようになりました。保証期間も終了しており、また交換用の部品の製造も終了していたため、設備更新の時期だと判断され、音響、映像を含む会議システムと議会運営ソフトウェアの更新が検討されました。
課題
老朽化により、議場用システムの設備を更新。議会事務局の負担軽減、効率化、省力化が課題に。
東村本会議場にある既設の議場用システムを撤去し、新しい議場用システムの更新により故障や不具合を解消することが求められました。既設の議場用システムでは、投票ボタンが議席に埋め込まれる形で設置されていましたが、不具合で使用できなくなっていました。採決の際の集票や結果の表示、ネット中継への対応、会議録の作成などの多岐に渡る業務を効率化できるシステムを要望されました。
解決策
信頼性の高い有線会議システム、議会運営ソフトウェアの便利な機能で煩雑な議会運営業務を効率よく、スムーズに。
東村本会議場の議場用システムとして採用されたのは、有線会議システムTS-910シリーズです。新しく議会運営ソフトウェアも更新され、カメラ・マイクの制御やテロップ挿入などの煩雑な議会運営業務の効率化を実現、議会映像の配信などとの連動も行えます。また、ソフトウェアの操作については、ベースのソフトウェアをカスタマイズし、東村議会の運用に合わせるように配慮されています。
設定や変更作業も業者に依頼することなく、議会事務局で行うことができます。投票機能もユニットに装備され、電子採決と集票を行うことができ、大型モニターやネット中継への採決結果の表示なども可能になっています。さらに、操作席を離れることなくソフトウェアを使って発言者の写真を撮影できる「スナップショット機能」など、議会事務局の負担が軽減される便利な機能も装備されており、煩雑な議会運営業務の効率化・省力化が可能です。
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議長席に設置されている議長ユニットTS-911。7型のモニターには、出席議員数・残時間・カメラ映像を切り替えて表示できる。また議会運営ソフトウェアとは独立した有線式コンデンサーマイクも設置されている。
インタビュー記事
- 「老朽化による不具合が解消。便利な機能を活用することで、スムーズな議会運営が行えています。」
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沖縄県東村 議会事務局 事務局長
平田 尚樹 氏
- -新しい議場用システムの使い勝手はいかがですか?
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東村の議会事務局は、私と臨時職員の2人体制です。私は定例会や臨時会のときには議長の傍に座っているので、議場用システムの操作は臨時職員1人で行っています。
以前の議場用システムでは、議員席の配置や名前の変更などがあると、業者にお願いしなければいけませんでしたが、今回導入した議会運営ソフトウェアでは、改選などで議員の変更があった場合でも議会事務局で簡単に設定変更ができるようになったので、使い勝手が良くなっています。
また、今回の議場用システムの新機能「スナップショット機能」は、非常に便利です。以前は、議会だより用に一般質問している議員や執行部の答弁の様子を、議場用システムを操作しているスタッフが操作席を離れてデジカメで撮影していました。今回の議場用システムでは、操作席にいながら映像用のカメラを使って静止画を撮影できるため、スタッフが操作席で議会運営業務に集中できる環境になっています。負担軽減や省力化などにもつながっています。 - -期待されている効果は?
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議会のネット配信も平成22年から実施しており、丸5年が経過しています。今回の会議システム、議会運営ソフトウェアはネット配信や傍聴者の方への対応という点でも非常に使いやすくなっていると思います。本会議場の大型モニター、ネット中継にも出席議員数、残時間、カメラ映像の表示はもちろん、電子採決の結果なども表示できますので、わかりやすい議会運営、中継を行っていけたらと思っています。
- -今後の展望をお聞かせください。
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最近の東村議会は、一般質問数も増えてきており、年々活性化してきているといった実感を持っています。
今後、採決結果の表示方法なども議論を深めて、より東村議会の“見える化”に取り組めたらと考えています。今回の議場用システムも、東村議会のさらなる活性化につながるように活用していきたいですね。
- 沖縄県東村の概要
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沖縄県東村は、沖縄本島北部の東海岸に位置する人口1,800人弱の自然豊かな村です。
毎年3月には東村の花になっている「つつじ祭り」が開催されるほか、北東部には沖縄県最大の「福地ダム」、日本の重要湿地500にも指定されている慶佐次湾のヒルギ林があります。また、パイナップルは日本一の生産量を誇っており、「花と水とパインの村」をキャッチフレーズに村づくりが進められています。