安比高原スキー場 様

遠藤 氏

チケットカウンター兼インフォメーションカウンターは冬場に多く利用されます。以前はインフォメーションカウンターのスタッフがマイクを使用して肉声で定時放送や案内放送をしていましたが、スタッフの入れ替わりも多く、放送スキルに個人差が生じることが課題でした。また、コロナ禍以降にインバウンドのお客様も戻ってきましたが、インフォメーションカウンタースタッフは基本的に日本語での案内放送しかできず、最近では最低1名は英語の話せるスタッフを配置するようにして英語による放送も行なっていましたが、まだまだインバウンドのお客様への情報提供については不十分で課題に感じておりました。定時放送、案内放送を自動化することで負担軽減や個人によるスキル差の解消と多言語による放送環境を整備すること、この2点の課題に対し、改善策を検討しました。
検討する中でWebサイトを検索したり、業者にも相談したところ、「アナウンスクリエーター」にたどり着くことができ、お試しキャンペーンのデモなども利用して事前に使用効果などを確認しました。業務放送設備も老朽化により放送エリアの制御にも不具合が出ていたため、スノーリゾート補助金（＊）を活用しての更新も検討しました。最終的に補助金申請も無事に受諾されて、多言語による案内放送、業務放送の音源作成と再生の自動化、業務用放送設備のリニューアルを行うことができました。

（＊）スノーリゾート補助金とは
https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/kihonkeikaku/inbound_kaifuku/chihoyukyaku/snowresort.html

金子 氏

以前はリフトやゴンドラの運行情報やレストランなどの施設の営業案内といった定時放送から、迷子や駐車場内の放送、天候情報などの突発的な放送までを肉声で行なっていましたが、放送できるスタッフも限定されていて、嚙まないように、読み間違えないようにと思えば思うほど緊張してきて、心理的な負担や不安は常にありました。
現在はあらかじめテキスト入力で作成したアナウンス音源を自動再生で放送できるため、肉声での放送が大幅に削減できた分、違う業務に時間を充てることができるようになりました。また、英語での案内放送もテキスト登録することで放送できるため、インバウンドのお客様に向けても放送を届けることができています。
導入前のお試しキャンペーン期間にアナウンス音源の作成や音源の試聴環境なども確認できたので、導入後も簡単に操作できるようになりました。新しく入ったスタッフも迷わず操作することができています。

遠藤 氏

現在は導入したアナウンスクリエーターの機能の一部しか使用できていません。緊急度の高い内容やリフトの緊急停止、天候の急変などの突発的な事象については、まだ対応しきれていない部分もあるので、アナウンス音源の可変部分を穴埋めにしておいて、放送時に可変部分のみを埋めて自動放送したり、イントネーションの精緻化(せいちか)などにも取り組みスキルアップし使い込んでいきたいと考えています。
また、現在は日本語、英語を主体に一部に中国語、韓国語までテキスト入力し、音源作成を行なっていますが、今後は自動翻訳などの機能も追加されて、突発的な放送が発生した時に日本語でテキスト入力したら、英語や中国語に自動翻訳されて３カ国語で流れるみたいなシステムになるといいですよね。放送エリアに関してもコースに放送が届きづらいところもあったりしますので、今後改善していくことで、さらに安比高原でのリゾートを楽しんでいただけるようにしていきたいですね。