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バリアフリーに配慮した公共空間の音環境デザイン

音サインを活用して音の面からバリアフリーに取り組んでいる公共空間として、ここではTOAの関連会社 株式会社ジーベックが音環境をトータルにデザイン(※)した地下鉄の例をご紹介します。

トータルにデザインされた音空間
〜ジーベックがプロデュースした地下鉄駅構内の場合〜

駅構内の改札口、エスカレーター、階段、ホーム、出入り口、トイレなどの導線主要ポイントに、音サイン用スピーカーを設置。各ポイントを歩行者が通過すると、センサーに反応して短いフレーズの音サインが流れるようになっています。

ポイントごとの音サインは、全ての駅で統一して使用されており、歩行者は直感的にその場所をイメージできます。

また、これらの音サインは、同じコンセプト、同じトーンでトータルにデザインされており、決して違和感を感じることもなく、目の不自由な方には、点字設備などとあわせて非常に有効な誘導情報を提供し、かつ健常者には心地よい音環境としての演出された空間がつくられています。

トータルにデザインされた音空間

音の工夫

音階の利用

エレベーターやエスカレーターなど、上昇下降をするものには、その動きを音階で表現しています。例えば上昇するエレベーターには、「レ→ファ」と上昇する音階を、下降には、「高いレ→低いソ」と下降する音階を使用。これにより直感的に上昇か下降かを判断することができます。

音に対するイメージの応用

トイレのある場所を知らせる音サインでは水が流れるイメージの音を使用。このように自然界の音をモチーフにして、イメージで場所が理解できる工夫もされています。

音サイン用スピーカー

音サイン用スピーカー

音源、アンプ、コントロール部、スピーカー部が一体化したスピーカー。内蔵されたタイマーにより、定期的に音サインをサービスするほか、センサーに反応して音サインを提供でき、時間帯による音量調節などプログラム機能も備えています。。

カンカン塔の見はり番

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