瀬戸内市立 邑久小学校 様

「瀬戸内市立 邑久小学校」のイメージ画像

1回線しかなかったインターホンを、既設の校内LANを活用した「すくーるインカム」で、工事にかかるコストを抑えて4回線に増設。教室間の通話を実現したことにより、校内連絡業務を省力化。

概要

岡山県の東南部に位置する瀬戸内市の邑久地域に1969年に開校した瀬戸内市立邑久小学校。児童数約750名が学ぶ、岡山県東部でも大きい小学校です。「自分に自信をもち、挑戦し続ける児童の育成」を学校の教育目標に掲げ、高い自己肯定感を持ち自分に自信をもってチャレンジできる子どもの育成に日々取り組んでおられます。
TOAでは、邑久小学校の校内インターホンのリニューアルを担当しました。既設の校内LANを活用することでコストを抑制しながら、以前のインターホンの課題であった回線数と煩雑な教室間通話の取り次ぎを解消。教室間通話をスムーズにすることで、学校内の連絡業務の省力化、校務改善をお手伝いしました。

納入情報

納入品 すくーるインカム
納入時期 2023年8月
背景 20年以上前から使用していた既設のインターホンは1回線しかなく、教室間の通話は職員室を介して取り次いでもらう必要があり、校内連絡業務の負担軽減・校務改善が課題に。

要望・お役立ちのポイント

要望

  • 20年以上使用していた既設のインターホンを更新するには配線引き直しが必要で、コストが大きくかかる。極力既設の設備を有効活用することで、コストを抑えて更新したい
  • 既設のインターホンは1回線しかなく、どこかで使用中の場合は通話することができず非常に不便なので、回線数を増やして、スムーズな教室間通話や校内連絡、緊急時でも連絡できるようにしたい
  • 既設のインターホンは職員室の親機から各教室への連絡はできるが、教室間の通話は職員室の親機を介さないとできないため、職員室を経由しなくても各教室間で通話ができるようにしたい
  • 放課後に先生を呼び出すために校内放送を使っているが、校外への放送漏れが気になる

お役立ちのポイント

  • 既設の校内LANを活用した校内連絡システム「すくーるインカム」を導入することで、配線の引き直し作業が不要に。更新コストを抑えたインターホンの更新を実現
  • 1回線から4回線に拡張。通話中で回線が塞がっているという状況もなくなり、連絡のために職員が教室間を往来することもなくなった。教室間の通話や、緊急時の校内連絡なども可能になり、校内連絡のための移動の手間・時間が省力化できた
  • 職員室を介さずに各教室から連絡したい教室の番号を押して直接通話が可能に。職員室での電話取り次ぎ業務が不要となり、校務改善につながった
  • すくーるインカム導入により学年ごとに通話グループを作成し、必要最低限の範囲に抑えた呼び出し放送を実現

納入商品

  • 職員室にはIP多機能端末N-8600MSが2台設置されている
  • 液晶付きのため、連絡元の教室が視覚的に分かるようになっている

職員室にはIP多機能端末N-8600MSが2台設置されている。液晶付きのため、連絡元の教室が視覚的に分かるようになっている。

  • 保健室には通話履歴の確認ができる液晶付きのIP多機能端末N-8600MSが設置されている
    保健室には通話履歴の確認ができる液晶付きのIP多機能端末N-8600MSが設置されている。通常の電話と違ってLANケーブルが引き延ばせるので、設置場所を変えられて連絡も受けやすくなったとのこと。
  • 通常はハンズフリー通話ではなく、受話器を取って通話するケースの方が多い
  • 普通教室に設置されたIP標準端末N-8610MS

普通教室に設置されたIP標準端末N-8610MS。
通常はハンズフリー通話ではなく、受話器を取って通話するケースの方が多い。

  • 図工室にあるIP標準端末N-8610MS
    図工室にあるIP標準端末N-8610MS。ケガや不在の児童の確認などの緊急時に迅速なコミュニケーションが取れる。
  • 体育館に設置されているIP標準端末 N-8610MS
    体育館に設置されているIP標準端末 N-8610MS。
  • すくーるインカム配置図

インタビュー記事

「20年以上使用していたインターホンを、既設の校内LANを有効活用する「すくーるインカム」に置き換えることで工事にかかるコストを抑えてリニューアルできました。
教室間通話がスムーズになり、校内連絡業務の効率化・省力化に大いに貢献しています。」

瀬戸内市立邑久小学校 副校長

水玉 匠紀 様

-今回のインターホンの更新にあたって苦労されたことを教えてください。

水玉 氏

「すくーるインカム」に決まるまでが大変でしたね。当初は機器の更新だけでリニューアルできるといった話だったのですが、配線の引き直し工事が必要なことが判明し、当初の予算をオーバーすることになりました。次に無線LANのアクセスポイントを作る案も上がりましたがそれもうまくいかず、最終的に視聴覚機器を取り扱っている業者さんから紹介してもらった、既設の校内LANを活用した「すくーるインカム」が予算内に収まることがわかり、導入が決定しました。
導入が決まってからは非常にスムーズでした。教室間の通話と放課後のグループへの一斉放送で使いたいという設定の要望を最初に提示したところ、設定変更も短時間で終了しました。工事は夏休みに行いましたが、校内LANは既設のものを利用したので既設のインターホンを取り外して、新しいインターホンを取り付けて電源をつなぐだけで、1日でほぼできたと思います。

-導入後の効果はいかがですか?

水玉 氏

今まで1回線しか使えなかったのが、現在は4回線使用できますので話し中になることもありません。児童の怪我などの緊急事態が発生した場合に、回線が塞がっていてすぐに職員室に繋がらないのは非常に不便です。現在はインターホンが常につながるので安心です。
連絡したい教室にダイレクトで通話することができるので職員室での電話取り次ぎの手間も省けます。職員室に誰もいなくても通話することができますので、校務改善にかなり貢献しています。
邑久小学校は学年によっては教室が離れているところがあります。1階と2階に離れているときに、教職員が歩いていくと相当時間がかかってしまいます。休み時間での連絡や保健室と教室とのやり取り、担任外の先生が授業をしていて担任の先生と連絡をとりたいときなどによく利用しています。学校内のコミュニケーション、校内連絡業務はかなり改善されたと感じています。

保健室の先生

1日に多い日で40、50人もの児童が保健室に来ることがありますので、「すくーるインカム」があることでスムーズに校内連絡ができるようになって助かっていいます。以前は職員室に連絡し、取り次いでもらう必要がありましたが、今はダイレクトに各教室につながるので連絡の手間も少なく、業務の効率化になっています。

-今後の展望をお聞かせください。

水玉 氏

今は外線を各教室に取り次ぐことができず、「電話がかかっています」と職員室から教室にインターホンで知らせて、職員室に戻ってきてもらい電話を受けています。先生方は作業の手を止めて職員室に戻ることもあり、作業効率が低下する場合もあります。外線を職員室や事務室から各教室に転送できるようになると、先生は教室で外線を取ることができるので、通話相手を待たせることもなくなり、さらに便利になると思います。ただ、教室に先生1人だけで話すことになるので、他の職員が会話の様子などの通話状況を知ることができない、という心配もあります。先生方が安心でき、さらに効率的な電話対応ができるように、改善を図っていきたいと考えています。
また、校内LANが届いてない場所をどうするかということも課題です。現在は、以前のインターホンやトランシーバー等で連絡を取っています。そのような場所とインターホンで通話できるようになれば、ほぼ網羅できると思います。

導入商品

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