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HOME > みるみるコラム > インターレース方式とプログレッシブ方式
「インターレース」や「プログレッシブ」、これらの言葉をご存知ですか?これは、画像をテレビやディスプレイなどの映像出力機器に表示する走査方式の名称で、この2つの方式のしくみや違いについて解説し、それぞれのメリットをご紹介します。
画像走査のしくみ 2つの走査方式についてお話しする前に、そもそも画像はどのようなしくみでモニターに表示されるのかをお話しします。 まず図1のように一枚の画像を横長に細かく分割します。分割したパーツを上から下へ一つずつ送り、受信側で再構築して画面に表示させます。こうして画像を一枚一枚伝送することにより、ひとつなぎの映像として画面に流れるのです。この一つひとつのパーツを走査線と呼び、インターレース方式とプログレッシブ方式には、この走査線の送り方に違いがあります。
インターレース方式とプログレッシブ方式の特徴 インターレース方式とは、図2上図のように走査線を一本おきに伝送し、一枚の画像を二回に分けて表示させる方式です。飛び越し走査方式とも呼ばれており、日本のテレビ放送はこの方式を採用しています(NTSC方式)。一方、すべての走査線を一本ずつ順番に伝送するのがプログレッシブ方式(図2下図)で、パソコンのCRTディスプレイはこの方式です。 インターレース方式(NTSC)では、一秒あたりに更新する画像枚数がプログレッシブ方式の二倍になるため、プログレッシブ方式と比較して動画をなめらかに表示することができます(図3)。一方、プログレッシブ方式では一枚の画像を構成する走査線数がインターレース方式の二倍であるため、画像一枚あたりの解像度はプログレッシブ方式の方が高くなります。特に動いている被写体を静止画で表示した場合、プログレッシブ方式の方がぶれのない鮮明な映像をとらえることができます。
図2:インターレース方式とプログレッシブ方式のしくみ ■インターレース方式
人間の目には、奇数の走査線が残像として残っているので、一枚の画のように見える
■プログレッシブ方式
図3:動画の比較 ■インターレース方式
防犯カメラにおけるプログレッシブ方式採用の動き 従来のアナログカメラは、国内のテレビ放送で採用されている方式と共通のインターレース方式を採用してきました。 しかし最近では、より解像度が高く、高画質映像を得ることができるプログレッシブ方式を採用する防犯カメラが、ネットワークカメラや一部のアナログカメラの市場でも登場しています。
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